どーやってお客さんにやる気を出してもらうか、あるいはお客さんが材料でweb制作者は料理人な話。

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たまたまとあるお客さんからご提供頂いたHPの資料が、
ひっじょーにわかりづらく、
またあーんまやる気なさげだったので、いろいろ気になりました。

今回は、どーやってお客さんのポテンシャルを引き出して、
いいコンテンツを作るか、という話です。

お客さんからうまくヒアリングしてまとめたり、
いい資料を引き出すのもディレクターの腕の見せ所ですが、
話が面倒なんで、ひとまず僕の指示がどうこうはおいときます。

資料がわかりづらいと、わりとこの先不安。

僕は小さい会社の制作が多いので、
チラシやらカタログを送って頂いたり、
お客さんに直接原稿書いていただいたりするんですが、
特にお客さんに直接原稿頂いた場合の資料を見ると、
会社のやる気や、その方自身の仕事の質もよーくわかってしまいます。。。

「あー、こりゃ、このサイトうまくいかんなぁ」と。。。

今回あったのは、正直ちょっとわかりづらい資料で、
社内の人ならわかるんでしょうが、
第三者からすると、ちょっと調べなければいけないものでした。

凄い単純な話、僕が見てわからない=第三者が見てわからない資料って、
ユーザーがそれをそのまま見てもわからんわけで、
そういう客観性が持てない方がサイトの運営やっても、
そりゃーうまくいきません。

もちろん、その資料を元に、
さらにヒアリングして見やすくするのが僕らの仕事なんですが、
普段からそういう資料を作ってるってことは、
その方自身の能力も申し訳ないけどごにょごにょですし、
今後運営をしていくにあたって、正直不安にならざるをえないわけです。

いいヒアリングとモチベーションの上げ方

となると、やっぱりヒアリングが大事だなぁと痛感します。
少なくともサイトの起ち上げやリニューアルの際には、
こちらとしても、当然しっかりしたものをご用意したいわけです。
ただその後はしょーじきお客さん次第です。
だからこそ、サイト制作中も、その後もどうやってお客さんに火をつけられるか。
単純に担当者の能力ももちろんありますが、
そればっかりはこちらではいかんともしがたい。
でも、モチベーションなら上げられるんじゃないでしょうか。

と、ここまで読んで
「客の能力をウンヌンいうのは失礼だ!」と思われる方もいるかもしれませんが、
現実的な問題として、あんまり仕事できない方ってのはどーしても存在しうるわけで、
ただ、そういう人をどうやって引っ張り上げようか、
またどうやってお客さんに主体性を持ってもらえるかってのが主題です。
バカにバカって言っても、何も始まりません。
自分の方が頭がいいと思うんなら、そのオバカさんをうまく使ってみせろよ、と。
(まあ何にせよ人様に向かってバカバカゆーもんじゃないすけどね。
せいぜい心の中でとどめておくべきで)

単純な話、お客様の方が僕らよりwebに関する能力はないワケです
(まれにみょーに詳しい方もいますが)。
あったら僕らがあかんです。
ディレクターの人なら、ヒアリング能力、編集能力、文章能力も
普通の社会人より上でしょう(と思うんだけど、実際どーなんだろう)。

お客さんは自分にできないからこそ、僕らに依頼をしているわけで、
んじゃあその要望をどうやって叶えてあげられるか。
足りない部分を補いつつ、いいサイトを作れるか。
どんだけツッコんで話を聞けるか、掘り下げられるか。

お客さん自身にも、「業者に任せておけばいいサイトができる」ではなく、
「自分が協力しなければいいサイトはできない」という自覚を持ってもえるような
アクションをとりたいなあとよく思います。

お客さんはその仕事のプロなわけです。
業界のことは調査できても、
お客さん自身の商売の仕方は、お客さんが一番知っていますというか、
お客さんしか知らないし、逆に無意識に当たり前にやっていて、
自分でも気づかない良い所があります。
だからこそ、まずはお客さんが主体性を持って話をして頂けるように、
ディレクターはうまいこと仕向ける必要があると思います。
そして、お客さん自身の仕事を理解して、
物語を作り、差別化要因を見つけて、アピールすることで、サイトのコンテンツとしていく。

僕に営業してください。

「僕を御社のお客さんだと思ってお話してください、
僕が御社のことをわからなければ、HPにも反映できません」
と何度か言った覚えがあります。
お客さんが僕に伝えてくれなきゃ、
当然HPにも反映できないからユーザーにも伝わらない。
お客さんが僕に営業してくれなきゃ、僕もユーザーに営業できません。
極論、僕が買いたいと思わなければ、サイトを見てるユーザーも買いたいと思わない。

僕らweb制作者ができるのは、
(ECなんかだと特に)結局、情報設計という器の部分だけで、
その中身を作るのは、お客さん自身でしかない。
お客さん自身が器の中身、料理の具材です。
そしてそれを調理するのが、僕らweb制作者です。
料理人とはいえ、場合によっては材料を畑にとりに行ったり、
畑自体を耕す所から始める必要があります。
ディレクターは泥臭いんです。 だかこそ、いい仕事ができるんです。

僕自身、ヒアリングに基づいたコンテンツを作るのは
そんなに得意なわけじゃないのですが
(既存の資料をまとめて、サイトに落としこむ方が得意です)、
お客さんがやる気の出るヒアリングができるようになりたいもんです。

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