どうにも奇妙な居心地だ。
ようやく2回目の緊急事態宣言が発出された。
11月下旬からの500人超え、そして12月は一気に新規感染者数が増え、1000人を超えるのはいつだ?という状態になったが、まさかの31日に1000人どころか1337人という記録を叩きだし、2020年、コロナ元年は最悪の終わり方をした。
そしてちょうど一週間後の1月7日には、1000人超えをあざ笑うように2447人超え。
1回目の緊急時宣言時にはギリギリ200人にいかず、しかし順調に数値は下がり二桁前半まで行った。2週間は新規感染者数ゼロを保ったままにするのかと思いきや、早々に緊急事態宣言を解除してしまった。しばらくは「小康」状態を保っていたが、7月頃から100人どころかそれまで超えなかった200人も超え、8月中旬に500人を超え、徐々に、しかし明確に数が増えていった。
冬に「第二波、第三波がある」とは、4月から言われていたことだ。8月の時点で第二波、そして年末にかけての、まだピークの見えない第三波のまっただなかが今だ。
「慣れ」は確実にある。「なんで4月より新規感染者数も重傷者も圧倒的に増えてるのに、GoToやってたり(GoToの経済的効果はわかるんだが、タイミングが違うだろう)、さっさと緊急事態宣言をしないの?」というバカバカしさや、絶望感とも無力さ、虚しさとも言える諦念、そして「もっと滅茶苦茶になっちゃえよ」という破滅願望めいた思いさえ、ある。
大晦日に1300人超えとニュースがあった直後にTwitterでアンケートを採ったところ、47人が答えてくれた。
来年感染すると思うが約30%、しないが10%、わからないが50%、すでに感染した・感染中(!)が8.5%となった。
覚悟を決めてる人が30%、不安な人が半分、開き直ってる人・感染した人が同数くらいという所か。直接フォロワーさんの感染体験ツイートは拝見していないが、まあ、そもそも公表しづらいのもある。ともあれ、感染した人が4人ほどいるのは驚きだった。
別途、緊急事態宣言後にアンケートをとってみたら、23人が答えてくれた。
今後どうするかで、今までどおりが約70%、更に気をつけるが20%、むしろ出掛けるが9%。
正直個人での対策は限度がある。すでにやってきてる。マスク、手洗いうがい、消毒。不要な外出・会食を、人混みを避ける。
これ以上何をしろというのだ。緊急事態宣言でようやくフルリモートになった所もあるようだ。それはもう個人が変えられる事ではない。政治家が音頭を取って仕組としてやるべき所だ。
昨日、街中へ出たが、人通りはさほど変わらなかった。俺は家の中にいてもさほど苦痛ではない方だが、そうではない人が多いのもわかる。
海外からの変異種の流入もある。変異種は海外からだけでなく、この感染状況だと国内でもいずれ変異種が見つかるのは時間の問題だろう。4月頃に「2週間後はNY」というのが流行った。それくらいの緊張感は持つべきだと思っていたが、一年遅れでそれが現実にあるかもしれない。2月から日本でもワクチンの接種が始まると言うが、これで劇的に変わるとも思えない。一方、日経平均はバブル崩壊後最高値を更新した。アメリカでは大統領が扇動して暴徒が国会議事堂を襲撃した。オリンピックはまだやる気らしい。IOCとしてはそりゃあ開催したいだろうが、世界から一国へ人が集まりまた戻るというイベントが、今できると思うのか。世紀の暴挙、愚挙である。各国の競技団体が「まともに練習も選考できない、選手の安全が確保できない」と中止を訴えてもいいと思うのだが、そうもいかないのだろうか。しかもワクチンを選手に優先的に接種させろと言っている。アスリートは、IOCは何様なのだ。
なんだ、この世界は。
コロナ以後、マスクをしているのに、何度か軽い風邪を引いた。軽症のコロナだったという可能性もゼロではないだろうが、マスクだって当然完璧ではない(まあ、外でも家の中でも、始終スマホを触ってるのが原因だとは思うが)。コロナ自体もだが、それ以上に後遺症がどうにも恐ろしい。
今の所、近しい人がコロナになったとか、コロナで失業したというのはきいていない。年末に取引先が観光業界を辞めたが、無事異業界へ転職した。しかし今年は、コロナの影響を目の当たりにするかもしれない。何なら、自分が感染してもおかしくない。
個人的には、昨年はそこそこいい売上を出せたが、コロナの影響が皆無だったわけではない。「今年はどうなるかわからない」というのは例年のことだが、しかしこのコロナ禍ではそうも言ってられないので、いつものように口をあけて仕事を待っているだけではなく、しっかり固定収入が入る仕組を作っていかなければ。