とあるフリーランスのリアルな年商(売上)と年収

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ずっとやろうと思ってて、やらなかった企画なのですが、誰もが気になるフリーランスの「年収」。その他経費も含めて、ずばっと公開します。
フリーランスといっても、デザイン、コーディング、WordPress構築をやる「webデザイナー」の場合です。

とある年の売上で、これが平均とも最大とも最小とも言っていませんので、その辺はご注意を。さすがに全年の売上を晒す勇気はありませんw

また、僕の入力ミスや単純な知識不足(わからんから税理士に丸投げしてる)などで、数や話が合わない箇所などがあるかもしれませんが、税理士に依頼して確定申告済みのものです。

結論からいうと

ざっくり
 売上:約610万円
 経費:約340万円
 所得:約210万円
 課税対象:約110万円
 戻ってきた源泉:約34万円
 翌年の住民税:約11万円
です。

売上(年商)と年収(=純利益)は違う

まず声を大にしていいたいのは、売上(年商)と年収(=純利益)は違うということです。Webデザイナーなんかだと、主にかかる固定経費がAdobe税とモリサワ(パスポート)税くらいと、経費の掛からない仕事と思われるかもしれませんが、打ち合わせの交通費や勉強するための書籍代は当然自腹(経費)です。書籍代は半分趣味みたいなものなので、経費扱いできるのはかなりお得?な状態ではあります。

また自宅兼事務所で仕事をしていれば、家賃も経費にできるため、たとえば10万の家で半分を職場扱いにすれば、5万×12ヶ月=60万を経費にできます。そのため、社員的な意味での「手取り」=純粋な意味での利益(年収)は異なりますし、社員のいう「手取り」とフリーランスの可処分所得は異なってきます。

さて、その辺を踏まえて、実際の売上や経費の計算に行ってみましょう。

売上

1月485,881円
2月284,900円
3月1,656,350円
4月135,000円
5月320,760円
6月773,999円
7月153,468円
8月343,019円
9月437,475円
10月548,640円
11月296,584円
12月731,095円
売上合計円6,167,171円
月平均円513,931円

年で610万強、月平均で51万。3月に160万入ってますが、フリーランスは「末締め翌末払い」が多いので、たとえば1月に納品した仕事の入金が2月にあるなど、納品と入金のタイミングがズレます。この年は1月2月で納品しまくって、3月にぶわっと入った感じです。そのあおりで4月に13万とか、「フリーランスの収入には波がある」とよく言われますが、死ぬほどわかりやすいですね。

「売上100万の時もゼロの時もある」と言いますが、僕の場合、この年だと4〜6社と保守案件を結んでいたので、最大月18万が固定収入として入っていました。半年契約で頂いている所もあるし、年の途中で2社増えたので、4月のように13万と一見「計算が合わない」のは、そのためです。

保守案件、ものすごく精神衛生上良いです。家賃が確実に払えるっていうのは、安心。

この年はまとまったサイト制作より細かい修正案件が多く、金額的には10万いかない仕事が多かったようです。それでようこんだけ稼いでるなぁという気がしますが。。。

経費

項目月平均
租税公課
水道光熱費129,257円10,771円
旅費交通費255,944円21,329円
通信費326,992円27,249円
広告費25,676円
接待交際費315,325円26,277円
修繕費10,152円846円
消耗品費258,921円21,577円
減価償却費
福利厚生費
給料賃金
外注工賃762,000円63,500円
地代家賃558,000円46,500円
貸倒金
図書研究費491,821円40,985円
会議費110,353円9,196円
事務用品費17,097円1,425円
支払い手数料168,237円
諸会費
雑費
諸経費合計3,429,775円285,815円

僕の場合、毎年税理士さんに丸投げして、確定申告をしてます。なので、飲み代なんかもいい具合に按分してくださってるハズです。

とはいえ、自分でも改めて見てビビったのが、旅行交通費で約2万、接待交際費で約2.6万、消耗品費で2.1万、図書研究費で4万、会議費で0.9万、合計月11万くらい使ってることです。この辺は交通費、飲み代、書籍代を充ててるにしても、こんなに何を買ってたんだと自分でも青ざめます。。。交通費はたしかにちょこちょこあちこち行っているので、多少かさむ気はしまし、仕事で北海道へ出張に行ってるので、その辺でちょっと高めになってるかもしれません。

地代家賃は、家の半分を職場として按分してるので、家賃の半額を充ててます。
支払手数料は税理士への報酬と、銀行から引き落としたときの手数料あたりだった気が。

その他経費合わせて、月28.5万使ってるって、マジか俺。。。ジャブジャブすぎるだろ。。。外注費用と家賃で10万ぬかしても、18.5万って。。。

控除関係

青色申告控除650,000円
社会保険控除463,515円
小規模企業共済控除60,000円
生命保険控除22,198円
寄付金控除18,000円
基礎控除380,000円
所得から控除額943,713円

「社会保険控除」って、国民健康保険料ですが、12ヶ月で割ると約38,626円。月4万取られます。おっそろしいですね。

この年から、小規模企業共済を月1万ずつ始めました。小規模企業共済は、長くフリーランスをするのであれば、やった方が得です。20年加入しないと元本割れしますが、上記のように控除対象なので住民税が安くなります。「寄付金控除」はたしかふるさと納税。

還付金はいくら戻ってくる・住民税は?

売上:6,167,171円
経費:3,429,775円
所得:2,087,396円(=売上:6,167,171円−経費:3,429,775円)
所得から控除:943,713円
課税対象:1,143,000円(所得:2,087,396円−控除額:943,713円)

還付金:341,994円
国民健康保険:150,555円
住民税:110,200円(翌年の住民税)

源泉徴収の還付金=フリーランスにとっての「ボーナス」は34万でした。「源泉徴収」といって、法人相手に仕事をしても、請求額が10万なら源泉徴収として1割、1万円引いた9万円しか実際には入ってきません(消費税・復興所得税はめんどうなので計算から抜かしてます)。
それが「メンゴメンゴ、取り過ぎたわー」と国から帰ってくるのが「源泉徴収の還付金」と呼ばれるものです。僕の場合は16万ほどで税理士に確定申告を丸投げしてるので、半分ほど持って行かれます。

住民税は11万で4期にわけて取られるので、約3万×4ヶ月ごと。気を抜いてると取られて「何事!?」となる感じです。

あと年間290万以上の利益=所得があると、事業税が別途掛かります。なので、経費にできるものはガンガン経費にした方が「トク」ではありますが、住宅ローンなんかを考えてる方は、3年間400万くらい所得がないとローンを組めないそうなので、ご利用は計画的に。

皮膚感覚としてどうよ?

「どんぶり勘定でわりと大丈夫」というのが本音でしょうか。呼ばれれば「ほな行きますわ」でフラっと飲みにも行けて、外食もナチュラルにして、でもたまに栄養と節約と気分転換を考えて自炊もして、鼻炎持ちなので行きたいタイミングで病院行って、月一くらいで60分5000円弱のマッサージ屋行って、まあ一昔前でいう「独身貴族」って奴かもしれません。一人ならなんとかなります。今は。

ご感想、お待ちしてます

「たけさん、この程度でフリーランスやってたのか。。。!」
「え、以外と儲けてる。。。もっと貧乏なイメージしかなかった」
「老後どうする気なのこの人」
「てか経費多すぎるだろ!!」
どんなご感想でもけっこうです、ガチで震えてお待ちしております。。。!!

あとここまで細かくなくてもいいから、他の人も、晒そうよ。このページからリンクするから、書いたら教えて。

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