僕は勉強ができない、あるいは成長の階段とその踊り場について

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年明け早々、ぼやきである。
ずっと書きたかったことではあるが、ということは、まったく成長していないということでもある。
怖ろしい、怖ろしい。

 

僕は勉強ができない。

小学生の頃は、ニガテだった体育と、手作りぞうきんを提出日に出し損ねた家庭科が3だった以外は、オール4という「うーん、自慢にならないよね」という成績だったのが最高で、高校ではなんとオール5をとったが、誠に遺憾ながら10段階評価でのオール5だった。やっとの思いで入れた大学もたいしたところには行っていない。

あまり記憶力がよろしくないのだ。
小説を読んだり映画を観ても、すぐに忘れてしまう。
何より、身につけようという努力をしていない。
ギターにカメラにミステリと、趣味はそれなりにあるけど、それらについて一晩語れるかと言われると、まったくもって無理だ。趣味をいわば教養=誰かと語り合えるレベルにまで高める努力をまったくしていない。努力というか、好きな人は「楽しいからやってる」だけなんだろうけど。

まあ趣味なんて特に、そういうハイアマチュアみたいな「極める」タイプと、暇つぶしに消費するだけ・楽しむだけのタイプにわかれるものかもしれない。が、趣味なら良いが、仕事だとあまりよろしくない。まして変化の激しいウェブ業界でフリーランスをやっていくのなら、なおさら。

趣味でも仕事でも、ステップアップしていく方が理想的だと思うが、「ある程度」の部分で満足してしまい、しかもその段階が低いのだ。イメージ的には次の段までの長い踊り場がある状態だ。もしくはその踊り場で、次の段が見つからずに足踏みしている状態。

たとえばギターなら、
・コードを覚えたり運指の練習をして、基礎を覚える
・曲をちゃんと演奏できるように覚える
・スケールを覚える
・エフェクターを買い集め機材の勉強もしていく
・バンドを組む
・自作の曲を作る
という手順というか、広がり方があると思うが、日頃の運指の練習や曲の一部を弾けたら満足してしまい=踊り場で立ち止まってしまい、そこから先へ行かない。人前で弾かないクセに、無駄にギターとスコアブックだけが増えている。

元々新しいもの・流行り物に対してニガテ意識が強いクセにこの業界にいるのだが、仕事でも足踏みが続いている。
レスポンシブ以降のフロントエンドの変化はもうね、なんかね。前提条件に前提条件が重なって、いつ実際コード書けるのさ的な七面倒臭さがある。っていうかそこまでやらんでも、別に困らなくない?みたいな。いやできないとまわりが困るんだけどさ、特にGitとか。

知らない(けど当たり前に言及されている)キーワードAをググってみると、数年前に解説エントリが書かれていたりして、わりと切実にホラー。さらに怖ろしいことに、それを導入するのにさらに別のノウハウBが前提条件としてあったりする。で、Bを導入するのには、ともう何がなんだか。順序・体系だって説明してあるわけではないので、階段を数段途中から参入しようとすると、数段すっ飛ばすという無理があるので、当然躓いて、痛い目を見るわけだ。

幸運なことに本を読むのは苦痛ではないので、きっちり段階的に説明された技術書があれば、みっちり勉強したい気もするが、困ったことにツール側もバージョンアップすれば、使われるツール自体の流行廃りもあるから、どのタイミングでどれを始めよう、と思いあぐねている間に、早幾とせ。

たしかに案件のよっては必要に迫られて多少頑張ってるのはあるけど、苦手意識と面倒くささが先立って、斧を研がずに無理矢理木を切っている状態だ。たしかに覚えると楽だったり、達成感、嬉しさはあるが、「いやーそこまで高度化しなくてもいいじゃん」みたいな泣き言を常々思いつつ、また保守案件が多いので、現実的にそこまで新しい開発環境が必要でなかったりするのを、逃げる良い口実にしてしまっている。

5年くらい前に「こうはなりたくない」と考えていた「プライドだけは高い使えないオッサンフリーランス」になってしまった感満載で、血反吐を吐きそうになる。
これはまずい。

一人馬齢を重ねるのは兎にも角にも怖ろしいので、「フリーっていうかウェブ業界辞めますか、それとも勉強やめますか?」っていう意識で、少しでも踊り場から抜けて、次のステップへ踏み出していきたい。

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