とくに答えのない、グチのようなエントリです。
残念な女性向け商品が作られてしまう「ダサピンク現象」について – yuhka-unoの日記
この記事を読んで頷く女性は多いだろうし、webデザイナーでも思いあたる節のある方は多いのではないだろうか。
僕も今まさにデザインがうまくハマらずに宙ぶらりんになっている案件が2件ほどあって、頭を抱えている。
一人はお客さん自身も方向性が見えておらず、参考サイトなども出てこないし、出しても「うーん」となってしまう。
もう一人はヴィジョンはあるんだけど、いまいち噛み合わない。こちらからすると変な所でこだわっていて、当然客観的事実を踏まえた「こうした方が適切です」というアドバイスをするんだけど、納得してもらえない。
どちらも打ち合わせした時点でイヤな予感はしていたが、思ってた以上でなんとも悩ましい。
上記のような例だけでなく、「これはないだろ」という捨て案が拾われてしまうなんてグチをたまに聞く。
デザイナーの傲慢なのかもしれないが、あまりにもこちらの意図やセオリーを無視した意見を無理矢理通されると、ぶっちゃけ「いあ俺らの方がプロだし、そこは信頼してよ!」的なことを内心思ってしまうこともあろだろう。
上司など社内への説得が必要なダサピンク現象と、クライアントへの直接的な説得が必要なwebデザインとではちょっと違うかもしれないけど、プロではない(=非デザイナー)人間がアドバイス罪的な余計な口出しをしてくるのは、たまに違和感を覚えなくもない。上司は決定権があるし、クライアントだって金払ってデザインを買ってるわけで、口を挟む権利は当然あるし、もちろん的確な指摘もあるわけだけど、「それは趣味の問題(=主観)じゃね?」というような点で延々と修正が続くと、ううむ、となってしまう(基本的にお客さんの修正要望自体は当然の権利だし、デザイナーはそれに応える義務があると僕は考えてる、念のため)。
特にクライアントワークにおいては、主導権を完全にクライアント側に持たれると仕事が進まなくなる場合があるし、思ったような結果が出せないこともある。何よりデザインのバランスを壊されるのが一番デザイナーとしては恐ろしい(フリーランスとしては、納品が月をまたぐのが恐ろしい)。現実的な問題としては工数が費用に見合わなくなったり、納期に間に合わなくなる場合も出てくる(から残業が発生する)。
参考:クライアントよ。これがデザイン修正だ #デザイナーあるある |nerichichiの投稿画像
上司相手だろうがクライアント相手だろうが、自分の制作物に対して何か言われたら、プロとしてはまずそうした意図をきちんと説明をすべきだ。が、現実問題、その上でどうしても相手が引かないのなら、もうしょーがないからその通りやらざるを得ないだろう。でないと仕事が進まないから。かといってニッチもサッチもいかなくなったりして、今頭を抱えているわけだが。
デザインへの批判、単純に「なんか違くね?」というのは簡単だ。ただ、それが的を射ているかどうかは別問題だし、じゃあ、その「違う」のをどうするかというディレクションは、難しい。相手の意図を読み違えている場合もある。何より本当にそれをユーザーが望んでいるのか。
宙ぶらりんの2件、うまいことクライアントと同じ方向を向いて、案件を進めていきたいのだけど、さて。。。