フリーランスを辞めたくなるとき、あるいは理想という名の欺瞞と惰弱な現実。

2016年3月21日 タグ:

なりたくてなったわけではないが、フリーランスは性に合ってると常々思ってる。
それでも、フリーランスを辞めたくなるときはある。

新規でふらっと頼まれて、その仕事が終われば、とりあえずそれで終わり。運がよければ?リピートでお仕事を頂けることもある。言葉が悪いが、適当に人助けをして、必要がなくなれば別れる。サラッとした関係。その一方、事務所のサイト経由で問い合わせがきて、5年くらいお付き合いさせて頂いているお客さんもいる。
よく「フリーランスは売上が0の月もあれば、翌月100万の時もある」なんていうが、僕の場合は月額での契約もあるので、売上がゼロということはないが、それでも売上(というか実際の入金)には波はどうしてもある。
うまくいけば、バコっと現金が入って、でも税金やら何やらでバコっと出て行く。
浮き草稼業だ。水商売だ。入金が遅れる会社もある。不思議なもんで催促はこっちが悪いわけではないのに、何故か精神的に大変しんどい。

それでも、基本的にフリーランスは性に合ってると思ってる。全部自分の責任でできる。最高じゃないか。
それでも、フリーランスを辞めたくなるときはある。

新卒で会社に入ったわけでもなく、1年フリーターをやったあと、正社員を2年もせずに独立してるので、ビジネスマナーやらなにやらは常に不安だ。3年に1回くらいは新社会人向けのマナーの本をつい買って確認してしまうくらいだ。
それ以上に重要なのは、web制作会社としての「金の稼ぎ方≒仕組の作り方」がわからない。
自社サイトを充実させて、そっから新規の問い合わせをもらったり、大手代理店と繋がって外注先として使ってもらったりとか、そんな感じだろうか。後、自社運営のサイト作って、アフィリとか、純広告やら仲介料とかだろか。

もう9年目になるのに、正直価格の付け方だって、現状ので正しいのか不安だ。デザインはまだしも、WPのカスタマイズだとなんともいえない。単純に人月的に考えれば、デザインが時給4000円ならデザインより時給を上げるべきなんだろが、時給モデル自体がいまいち好きじゃないので(プログラムだと極論コピペで済むこともあるわけだし、単純に制作スピードがあがればあがるほど損するわけで)、うーむーとなる。

現状は、悪くはない。お陰様でいろんな人にお声がけ頂いて、またいろんな人に仕事を手伝ってもらって、去年は最高の売上を達成した。忙しくて体調的には最悪だったから、もう一回あの状態になれと言われると無理だし、もっとパートナーを探して、うまく人と協力していく必要がある。

それでも、他のweb制作会社に入って、勉強し直したいと思うことはけっこうある。
まったく別業種に転職したいと思うこともある。尊敬するデザイナーの所で、タダでもいいから手伝わせてもらって勉強したり、カメラマンになってみたいなどと思ってしまったりする。

嘘をつけ! 嘘をつけ! 嘘をつけ!

ただの現実逃避なのだ。
よく「自分の100%を出す」云々というが、そんなのは嘘だと思っている。そんとき出したモンが100%だ。本番は一回きり、練習で完璧でも本番でミスれば、それが俺の100%だ。そういう意味では、常に人は「100%を出してる」。でも、それも嘘だと思う自分がいる。本当に、それが100%か?
たとえば、朝、仕事前にラジオ体操をする。そんな簡単なことでさえできないのが、俺の100%なのか?
もうちょっとまともな例を出せば、フリーランスとしてやりたいことは全部やりきったのか。事務所をかまえたい。法人になりたい。人を雇いたい。気持ちよく社員が働ける職場を作りたい。太い客といい関係を続けたい。面白い仕事をしたい。客の売上げをガッツリ上げたい。カメラの勉強もしたいが、自分でもできることがある。デザインの勉強だってそうだ。プログラムも。
それらのために、あらゆる努力をしたか。
否だ。
即得できる。
事務所のサイトをリニューアルしたり、もっとスキルを身につけたり、まだまだできることはある。なんでそれをやんないの? やらずに他社に行きたいとか言い出すの? それで他社で通じると、頑張れると思ってんの? タダの無い物ねだり、現実逃避だ。

幸か不幸か、まだ独り身だ。なんとかぁなる。
いつ心が折れるかわからんけど(いや折れるだけならわりと折れてる)、少なくとも「こりゃーもーフリーランスとしてもうやってけねーだろー」と思う時がくるまでは、せいぜい踏ん張っていきたい。

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