フリーランス6年目のご報告あるいは月と桜と不安と希望。


プライベート、というか恋愛関係はオープンにしても、まともなことがないというトラウマがありまして(いあ小学校の頃に好きな子バラされて大変辛い思いをしたってだけですが)、また単純に説明が面倒というのもあってフリーランスになった本当の理由を、公表せずにいました。

実は独立するきっかけとなった女性がいるのですが、先日、入籍しました。

 

 

他の男と。

 

 

ええ、僕とじゃないんです、大変遺憾ながら。
まあそんなこんなで、独立6年目の春を迎えたたけでございます。

表だった独立の理由としては、「自分でディレクションもデザインも一括してやりたかった」としておりますが、当時の会社を辞めても独立してその会社の下請になればその某女史と繋がりがもてるのでは、というヨコシマな考えがございまして独立したのですよ、実わ。
とはいえまあ世の中そううまくいくハズもなく、この様な結果を迎えてしまったワケでございますが、悔しいから月と桜の写真でも撮ってお祝いと称して送りつけてやろうかと思ったり思わなかったりしつつ(『ロミオとジュリエット』を引くまでもなく両方ともうつろいゆくものですね、ええ)、まあともあれ、僕はフリーランスとかいうヤクザな道を、一人歩んでいかなければならないのです。
ぶっちゃけ、失恋よりも失った厚生年金が痛い。老後心配、マジ心配。

それはともかく、フリーランスにとっては老後の年金なんかより、1ヶ月後の1万円。
1ヶ月後にメシ食えなければ、飢え死にします。老後なんてないんです。
とはいえ、諸事情あって定住所もパソコンもない状態から独立して(前の会社に間借りしてた)、一時期調子に乗ってバイト君を雇ってみたと思ったら、取引先がほぼ全滅して入金がなくなって、夜逃げみたいな引越とか紆余曲折を経て、なんとか今年の1月で6年目を迎えまして、ちょっと初心を思い出す意味でも、所感めいたものを書き連ねてみたいのでございます。

そもそも僕はディレ出身でして、前の会社関係の会社から仕事をもらえるだろうっつーアテがあって独立したもので、当初から営業らしい営業をせずにお仕事を頂けててました。「前の会社関係からの卒業!」てのを目標としていたんですが、前述のようにそれらの会社が潰れたり縁遠くなったりで卒業せざるをえなくなり、就職を考えた時期もあったのですが、いろんな方々のおかげで、相変わらず口を開けてピーチクピーチク言ってればお仕事頂けてる状態になりましてとここまで書いて、なるほど、まさにTwitterで知りあった方々からお仕事を頂いているので、たしかに囀ってるわけだわ、と比喩の一致に気づいて苦笑してしまいます。

学生の頃から「(受験もそうだけど)就活なんてクソくらえ、気持ち悪いんじゃボケェ」と思いつつも、ちゃっかりMOUSやらなんやら資格を取ったりして、DTP関係かWeb関係かで就職を目指していたんですが、結局DTPよりwebの方が楽だろう(単純にDTPってデータサイズが重いから・・・)ということで、しばらくしてからweb関係に就職したんですが、webの、web制作の何が好きなんだろうって最近思うんですよ。
別に最新技術とかガッツリ追うつもりはないし、つうかそもそもスキルも追っつかないし、年上同い年は当然、年下でも凄い人なんてワンサカ掃いて捨てたいほどいやがって、焦るけど焦ってもしゃーないから、今の自分がいる所から一歩ずつ進むしかなくて、その進路はそれで自分なりに見つめてはいるつもりではあります。

webの何が好きかって、ちょっと(?)がんばれば誰でも可能性が開けてくるフラットな所で、HTML5がどーのこーのとか、そーゆーとこじゃないんすよね。制作者としては、「内容をどう見せるか」って所で勝負したいと思ってるんです。それはデザイン的な意味というよりは、編集的な所で、極論お客さんのイメージにマッチしたテンプレサイトがあれば、デザイナもコーダーもその時点でいらなくなっちゃうけど、でも「内容をどう見せるか」てのは、やっぱ第三者を介した方が、より伝わりやすくなると思うんですね。それこそが、webでテンプレサイトや機械(人工知能)には絶対できない所だと思っています。

僕はディレクタは編集者だと思っています。
お客さんから、どんな経緯で、どんな想いで、どんな風な苦労があって今の仕事をして、何にやり甲斐を感じているのか。
お客さんががんばってる所をヒアリングして編集して、うまくユーザーに伝えてあげる。
webサイトなんてコミュニケーションツールなわけで、じゃあまずお客さんと制作者がコミュニケーションしなくちゃ、始まらないんすよ、当然ながら。
ブログでお客さんが直接書いてくんじゃなければ、制作者が知らないことは、ユーザーにも伝えられません。

たしかに飲食店なんかは、今じゃ食べログの天下でして、ためしに「最寄り駅 そば」でも何でもググってみてください。
食べログばっかですから。
でも、味のレビューだけじゃない、店の雰囲気とかブランディング的な所は、やっぱwebサイトの方が圧倒的に伝えられると思うんですよね。
でも、それをそれなりの金額を頂いて、本当に構築できているのか。
たまに怖くなります。

うちで制作する場合だって、10~20くらいはすぐいくわけで、純粋に広告費として見た場合、高いんだか安いんだかはまあ企業の規模にもよるだろけど、少なくとも僕自身は、うちでんな金出せないんすよねw
自分が金出す気にならんものを売ってるという、矛盾というかジレンマ。

ただ、僕自身、金は出せなくてもサイトの価値ってもはわかってるつもりで、(そーいやー最近はないけど)自社サイトから問い合わせもあったりするわけで、「ホームページ持って効果あんの?」って言われれば、「ちゃんとやれば効果ありますよ」とは即答します。

いまっさらな言葉だけど、「第三の波」としてのIT革命ってのはやっぱり凄い重要だと思ってて、ここ20年の進化だけでもとんでもないです。手のひらサイズのケータイ、ネット、ブログ、YouTube、Twitter、Facebook、Ustream、スマホ、タブレット。
そーゆーIT革命の影で、恩恵を受けきれない人らにも、うちになんか頼んでもらうことで「パソコンてやっぱ凄いんだね」「ホームページて凄いんだね」って感じて欲しいと思っています。

そんなこんなで、いろんな方々のおかげでとりあえずはまあ食えてるけど、売上的に満足できてるわけではないので、当然もっと収入増やしたい。となると今までの仕事のスタイルでいいのかってのがあります。スキル的なのもだし、心構え的なのもだし、営業・経営的な面でも。

去年の4月だったかな。とある方に「最初会った時は『だいじょぶかな~?』と思ってたけど、今はもう目が違う。たけさんはだいじょうぶ」って言われてそんな気になったのもあるけどw、たしかに去年の3月くらいから「なんとかなるだろ、なるべ」という想いは強くなってます。

人生で大切だと感じてることのひとつに、「自分を、相手を、世の中を知ること」ってのがあります。知るというのは、諦めるってことでもあって、つまり限界を知ること。
6年目まで「いちおー食えてます」程度できて、いきなり1年後に年商1億!!!とかなるはずはないんすよw それはよくわかってる。
ただ、3年目の夏に前の会社関係の仕事が切れて廃業すべきかって時を乗り切れてまだなんとかやってるって事実が、あと最近もなんやかんやお声がけ頂けてるって事実が、「まだしばらくやってけんじゃないの?」という自信のもとにはなってる。

自信の元なだけで、いあほんと半年後どーなってっかわっかんないけどねw
ただ今いくつかいいお話を頂いてまして、それがちゃんとまとまって終われば、3ヶ月は食える。
そーゆー「先」が、定期更新の仕事だとか貯金とかも含めて3ヶ月後、半年後、1年と増えてくってのが、安定してくってことなんでしょう。

スキルとか将来とか、別にフリーじゃなくてもweb屋じゃなくても、どんな業界の誰にだって、不安はあるんだよね。サラリーマンでも求職者でもニートでも。
残酷なようだけど、不安からは逃げられない。それはもう諦めがついていて、でも逃げるんじゃなくて牛歩でいいから、前に進みたい。
なんかあった時に、応えられるような鍛錬はしておきたい。

先が見えなくて怖いけど、怖いからこそ前へ進む。

3月4月で引っ越したり会社辞めたり転職したり、結婚したり別れたり、いろんな人にいろんな変化があって、でも僕だけ変わってなくて、このままでいいのかなって、置いていかれるような軽い恐怖感にも似た焦りがあります。
でも「変わらないですんでる」と思えば、それはそれで自信になります。

上ばっか見て、凄い人達を追っかけてると首が痛くなる。かといって過去を後悔して後ろを振り返ってばかりても、転んでしまう。ああ、そんなんじゃダメだと俯いても、電柱にぶつかる。実はしんどくても、しっかり前向いて歩いて行くのが、一番楽で、確実です。

月の形は変われども、月があることは変わりません。
桜はまた来年も咲くけど、一枚たりとも今年と同じ花びらはありません。

変えられないこと。
変えられること。
変えるべきこと。
変わらないこと。

そういうのを見極めて、これからもやってければなあとしみじみ思います。