「変化」について

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“XP”サポート終了で注意呼びかけ

この記事のstrawberryhunter氏のブコメを見て。

「みんなWindows XP 2.0の発売を心待ちにしているんだよ。わかりきったことじゃないか。」

とあって、すごくしっくりきた。
たとえば保守的なユーザーからすれば、OSなんて使い慣れたUIに最低源のセキュリティと、最新アプリとの互換性を保ってくれてればいいんだろう。OSやアプリがバージョンアップされて大幅に使い勝手が変わると、「前のバージョンに戻してほしい」という声が聞かれるのは宿命だろうが、大概の人は新しいものに慣れていくし、慣れざるを得ない。
XPは出た当初、散々な評判だったはずだが、結果的に一番長く使われ、愛されているWindowsとなっている。所詮ユーザーの声なんて、自分勝手なモノだといわれれば、そうかもしれない。

とはいえ、IT・Web系は「変わる」ことが大前提になりすぎている気がしなくもない。
もう6年前になるが、Office2007のリボンUIとdocxなどの新しい拡張子は混乱をもたらした。リボンUIは大きなアイコンがついて見やすくなったかもしれないが、前は縦300px程度だったのが、横幅一杯に広がるから、見なきゃいけない(視線を動かす)範囲が圧倒的に広がって、一覧性が悪くなっている。
また、「Wordが開けないんだけど」という相談を受けた人は多いだろう。

翻って、ろくにUIが変わっていないのがキーボードやマウスだ。
マウスはMagic Mouseなんてのもあるが、キーボードはタイプライター時代に作られたQWERTY配列がなんやかんやでご健在である。ハードウェアに対して、ソフトウェアのUIは「変えやすい」というのがメリットでもあり、デメリットであるのかもしれない。

「変わらない」のは、「完成した」ということと同義だろう。「変わる」のは「未完成」故だといったら、少々言い方が悪いだろうか。しかしユーザーにとっては「完成している」場合もある。

誰のためのデザインなのか。誰のための変化なのか。

変化こそが正しい、いや変わらない事こそが正しい、と安易に結論を出したいわけではない。
ただ、結果的に奇跡的に長命なOSとなったXPを見ると、それが完成していようがいまいが、変化を望まれるものと、望まれないものがあるなと思った。変化に対応できず時代に取り残されるかどうかはまた別として、せいぜい道具に使われないようにしていきたい。

追記
保存アイコン=フロッピーディスクの時代は終わった…? | MEMOPATCH
ブコメの人気コメントを見て、またしっくり。たしかにいまだにフロッピーかよwというのはある。ただ、他のブコメにもあるけど、検索アイコンだって、虫眼鏡でなんか探したことある人がどれだけいるのか、て話になるし。
アイコンじゃなくて言葉でも「レコード業界」とか未だにいうし、違和感を覚えつつも、まーいんじゃないかと。
しかしどんだけ俺ははてブが好きなのかと。。。

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